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更新日:2025年7月12日

いにしえの香り~わが町の文化財紹介 No.6(2月20号掲載)

ウシが9頭も出た七夕踊

「市来の七夕踊」は毎年8月上旬に行われていた郷土芸能で、現在は8月頃に行われています。その歴史は古く、400年以上続いているといわれています。昭和45年には大阪万博へも出場し、昭和56年には国の重要無形民俗文化財に指定されました。

 市は記録保存を行うために令和4~5年にかけ調査を行い、「市来の七夕踊民俗文化財調査報告書」を作りました。その調査の過程で分かったことを紹介します。

もともとの七夕踊の構成は、最初にシカ・トラ・ウシ・ツルの作り物があり、そのあとに大名行列などの行列物が続き、最後に主役となる太鼓踊が出演します。作り物はとても大きく迫力があり、ユニークな動きをすることから、毎年多くの観客を賑わせていました。現在は、七夕踊伝承会によって太鼓踊を中心に踊られています。

今回の調査の過程で収集された明治27年の古文書によると、その年はトラ1頭、ツル1頭、そしてウシ9頭が出演したことが記録されていました。現代のように農作業用の機械がなかった時代、ウシは農作業においてとても重要であり、荷物の運搬など暮らしにも欠かせない存在でした。そのため、生活に身近なウシが多く作られ、祭りで活躍したのでしょうか?

それにしても、ウシが9頭も出た時はさぞかし大盛り上がりだったことでしょう。


七夕牛

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