ホーム > 教育・文化・スポーツ > 文化 > 文化財資料 > いにしえの香り > 令和7年度いにしえの香り > いにしえの香り~わが町の文化財紹介 No.7(4月21号掲載)
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更新日:2025年7月12日
「田の神」は春に山から下りて来て田の神様になると言われ、その後ろ姿から「男性」を現し、田んぼは「女性」であると考えられ五穀豊穣の神様と言われています。
市内の田の神像の特徴は、真ん丸な顔で手足が小さく、袖などの彫りが深いことが特徴です。また、本市や薩摩川内地方にしか見かけることができない、男女2人が一つの石に並んで彫られている「一石並立田の神像」があることも特徴の一つです。
男はメシゲと飯椀を持って踊り、女は錫杖(※1)を持ち、怖い顔をしているので、災害がないよう祈っている巫女を現すと考えられています。
他に手に笏(しゃく)(細長い板)を持ち、頭には垂纓(すいえい)(※2)がある「神官型田の神像」があることも本市の特徴です。
どうして、このような「田の神像」が作られたのかはっきりとはわかっていません。
みなさんの住んでいる地域にも「田の神像」があるかもしれませんので、探してみてはいかがでしょうか。
1僧侶や修験僧が持つ杖で、杖の先に錫製の輪がついていて、厄除け、災難除けとなる。
2平安時代に宮廷内で高位の貴族が着用した帽子のようなもの。
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