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更新日:2021年9月8日

キオビエダシャクの発生と防除について

キオビエダシャクは,マキ科のイヌマキやナギの葉を食べる害虫です。年数回発生し,幼虫は葉を丸坊主になるまで食害することもあり,被害木が枯死することもあります。その他の樹木や人体に影響はありません。

分布

近年,鹿児島県において被害区域が拡大しています。東南アジア一帯から日本にかけて広く分布しており,日本では,主に奄美大島以南の南西諸島に自然分布しています。

生態等

産卵はイヌマキの粗皮の隙間に行われ,約10日でふ化します。幼虫期問は1ヶ月ちょっとあり,発生は5~6月、7~8月、9~10月、11~12月に現れて、この期間にイヌマキの葉を食害します。その後,幼虫は地面に浅く潜り,蛹になります(マユはつくりません)。蛹期間は15日程度です。成虫は2週間程度生存し,花蜜を吸いに各種の花を訪花します(1世代は約2ヶ月と考えてください)。

  1. 成虫の大きさは,開長約6cm,体長約2cmです。全体的に濃紺で,羽には黄色の帯があります(左写真)。
  2. 幼虫の大きさは,体長約5cmです。オレンジ色,黒色(灰色)及び黄色の模様をしたシャクトリムシです(右写真)。

キオビエダシャクの成虫キオビエダシャクの幼虫

防除方法

イヌマキやナギを定期的に観察し,幼虫の早期発見及び防除に努めることが大事です。

  1. 少数発生の時は,木を揺すり,落下した幼虫を捕殺又は拾い集めて焼却してください。
  2. 大発生の時は,トレボン乳剤(4,000倍希釈),スプラサイド乳剤40(1,500~2,000倍希釈)又はロックオン(1,000倍希釈)を下表の使用方法を守って散布してください。

薬剤名

(有効成分)

希釈倍数

使用液量

(10アール

当たり)

使用時期

 

本剤の

使用回数

使用方法

同じ有効成分を

含む農薬の

総使用回数

トレボン乳剤

(エトフェンプロックス)

4000倍

100~700

リットル/10a

幼虫発生初期 6回以内 散布 6回以内

スプラサイド乳剤40

(DMTP)

1500~

2000倍

200~700

リットル/10a

発生初期 5回以内

散布

5回以内

ロックオン

(フルベンジアミド)

1000倍

200~700

リットル/10a

発生初期

2回以内

散布

2回以内

アディオン乳剤

(ペルメトリン)

4000~

8000倍

200~700

リットル/10a

発生初期 6回以内

散布

6回以内
  • 薬剤散布を行う前には、あらかじめ近所の方にも連絡し、また、周辺の農作物や通行人等に飛散しないように注意しましょう。
  • 薬剤散布は、風がないときに、日中の暑い時間を避け、朝夕の涼しい時間帯に行い、薬剤がムラなく葉の裏にもかかるようにしましょう。(幼虫は葉の裏にもいます。)
  • 薬剤の使用にあたっては、ラベルの説明書を必ず読んで、記載内容に従って正しく使用しましょう。
  • 薬剤の希釈倍数を間違えないように注意しましょう。(決められた希釈倍数より濃い濃度での散布はできません。)
  • 薬剤散布を行う際は、薬剤が体に付着しないようにマスク、手袋、帽子、長靴、雨合羽などを着用しましょう。
  • 薬剤散布後はただちにうがい、洗眼を行い、また手足等を石鹸で洗い、衣類は下着まで着替えましょう。
  • 住宅地等における農薬使用については農林水産省のリーフレット(PDF:1,005KB)をご参照の上、周辺住民や子供等へ健康被害が生じないよう注意しましょう。

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お問い合わせ

いちき串木野市役所市民生活課環境衛生係

〒896-8601 鹿児島県いちき串木野市昭和通133番地1

電話:0996-33-5614

ファクス:0996-33-3300

いちき串木野市役所農政課農林係

〒899-2192 鹿児島県いちき串木野市湊町1丁目1番地

電話:0996-21-5121

ファクス:0996-36-3092

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